ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

過去みたい、未来みたい[2021年11月11日(木)晴れ]

午前中から取材で渋谷へ。取材チームが10人くらいの大所帯で、多くて4,5人くらいかと思っていたのでちょっとおののく。そして全員黒やネイビーのスーツを着ていて、モスグリーンと黄土色の中間みたいな色のコンフォートジャケットを着てきたことをものすごく後悔する。1人だけ完全に悪目立ちしていた気がする。

たまにがっつりビジネス系の取材が入るのだけど、ちゃんとしたスーツを持っていなくて、毎回どこかごまかしたような服装で取材へ向かっている。ネクタイもできるだけしたくなくて、冬はタートルネックのセーターなどを着るし、夏は「クールビズですが」という顔でのらりくらりとかわす。春と秋が一番逃げられなくて、今は秋。(まあなんとかなるだろ)と思って着て行ったら全然だめだった。

さらにこういう取材の服装はカメラマンの人だけは治外法権であることが多い気がしていて、いつもなら(私も心はそっちです!)と自分を正当化しているのだけど、この日はカメラマンの方も黒のジャケットを着ていた。全方位的に追い詰められ、いよいよスーツを買うか……と観念するみたいに思う。今回のようなしっかりした取材では自分が一番年齢が下であることもまだ多いので、個性を出すより埋没していたほうが色々と楽だし。でも、スーツってよくわからないし手入れも面倒くさそうなんだよな……本当に毎日スーツを着ている人ってどうしているんだろう。どういうものを買っているんだろう。

 

取材を終えて近場で昼ごはんを食べて、宮益坂エクセルシオールで仕事。コロナが比較的収まっている今はこういうことも気兼ねなくできて、2019年みたいだなと思う。やっぱりたまに外で仕事すると良い気分転換になる。文字起こしとプロットの作成をしたけど、家だったらだらけてプロットの作成は後回しにしていたんじゃないかと思った。後ろの席に女子高生2人組が座っていて、ひとりがもうひとりにずっと世界史の流れを解説してあげていた。

 

外に出るともう日が暮れかかっている。行きたい店があったので表参道のほうまで歩いて、用事を済ませて原宿へとさらに歩く。道中、K-POPグループのaespaを聴いていた。先日会ったK-POPにはまっている友人から「今年のガールズグループはaespaを聴いておけばいいから」と言われ、その場で『Savage』という1stミニアルバムをライブラリにダウンロードした。最初はよくわからなかったけど新しい感じがしたので繰り返し聴いていたら、だんだん良さがわかってきたのだった。音がメタリックで、夜の原宿や表参道のあたりを歩いている時に聴くとより良い。未来的で、違う都市にいるような気持ちになる。ミニアルバム4曲目の「YEPPI YEPPI」が好き*1

 

帰りの電車でグループについて調べる。Wikipediaには“メンバーには仮想世界「FLAT(フラット)」において、インターネット上の自分を象った『もう一人の自分』であるアバター「æ(アイ)」が存在している。メンバーとæは「SYNK(シンク)」を通じてお互いをリンクすることができる他、「P.O.S」と呼ばれるシンクホールに通うことで、現実世界と仮想世界を行き来する「REKALL(リコール)」を行うことができる”と書かれていて、よく意味がわからない。もう少し調べて、aespaの世界にはSYNKを妨害し世界を混乱させているブラックマンバという蛇がおり、そのブラックマンバを倒すためにメンバーは奔走している、という設定なのだと把握した。把握したが、依然としてよく意味はわからない。

 

帰宅後、ミニトマト、豆、きゅうりのマリネを作りながらMVをいくつか見る。たしかに蛇がやたらと出てくる。あと「Savage」のMVではメンバーのアバターも。これがメタバースの時代のアーティストなのか。メタバース、興味ないしよくわからないなと思っていたけど、ちょっと見方が変わった。aespa、まだ全然よくわかっていないけどこれはかなり革新的なことをしているのかも*2

 

今日の新規陽性者数は31人、現在の重症者数は9人、死者1人。

*1:このリンクは公式のYouTubeチャンネルのものだけど、別にファンによる和訳動画もある。そこのコメント欄に「f(x)っぽい」と書かれていて、f(x)の「4 Walls」好きだったな〜!と思い出したりした

*2:革新的だから注目している、というのはあくまでも一部なのだけど