ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

ようやく衣替え[2021年6月11日(金)晴れ]

今日はオンラインで取材2件。午前中にある1件目の取材の前に、今日提出の原稿の最終チェック。主に見出しなどを見直す。もっと良いものがないか考えているとデスク横の棚付きハンガーラックが目に入り、冬物のセーターと夏物のTシャツがごちゃごちゃと積まれた様子が気になりだす。天気がいいし、セーターを洗って衣替えをしてしまおうと思うも、その時点で取材がはじまる5分前。今から慌ただしく洗濯するのもなんとなく憚られ、取材後にまわすことにする。

 

1時間ほどで取材が終わり、セーターを洗濯機へ。長袖のシャツやスウェットを、クローゼットの中の夏服と入れ替える。

去年の夏は外出をしたり人と遊んだりすることがほとんどなかったから、着やすさ優先のわりとどうでもいい格好で過ごすことが多かった。一目惚れのようにして買ったシャツとか、少し高いけどあれこれ理由をつけて買ったシャツとか、去年はほとんど出番がなかった。

今年は着る機会があるだろうか、と思う。今洗っているセーターだって一応洗濯しているものの、正直別に洗わないでしまっても問題ないくらいの回数しか着ていない気がする。改めてコロナ禍が長く続いていることを実感。

 

次の取材の前に洗濯が終わったので、リビングの床に平干し。腕を広げた上半身が並んだようになり、このシュールな光景がちょっと好きだと毎年思う。正しいやり方なのかどうかもよくわからず、もっと省スペースでやる方法があるような気もする。でも、セーターを洗う日はたいていすごく天気が良い日なので、陽気のおかげもあって適切かどうかはすぐにどうでもよくなる。早く乾くように窓を開け、扇風機をつけて風通しをよくする。14時から2件目の取材。

 

取材を終えて洗濯物の乾き具合を確かめ、裏返したり、分厚いセーターを扇風機の風が当たる位置に移動させたりする。そのあと遅めの昼食。レンジでチンした冷凍うどんに明太子パスタのソースをからめたものだけど、ふと閃いて練り辛子を少し混ぜてみると、味に奥行きが出たというか、辛味の彩度が一段階上がったようになった。ごく少量なので実際の見た目には変化がないけれど、明太子のピンクに黄色を重ねて明るいオレンジに近づいたようなイメージ。恋人が帰ってきたら教えよう。

 

食べながら録画していた『NHK MUSIC SPECIAL 東京事変~人類と快楽~』。『ガッテン!』などの人気番組とのバラエティ・トーク部分は正直あんまり……という感じだったけど、ほぼオリジナルのアレンジで披露した「丸の内サディスティック」は自信に満ちていて格好良かった。

今週はニューアルバム『音楽』をよく聴いている。「一服」が特に好き。2分程度の短い曲で、いつも繰り返し聴いてしまう。そしてなぜか大豆田とわ子のことを連想する。全然違うのだけど、都市的で景気が良いものをあえて作っているところ、ユーモアと優しさが同居しているところ、責任を背負って踏ん張る人の姿が暗に明に写し取られているところに同時代性を感じる。アルバム発売前、坂元裕二がインスタのストーリーにCDをアップしていたのを見たせいもあるかも。

 

それからまた仕事。恋人が思ったよりも早く帰ってくるようなので、一旦切り上げて夕飯の支度。恋人からLINEでワクチン接種に関するニュースが送られてきて、見ると私の住んでいる杉並区は来月13日から若者世代への接種を進める、という内容。夏以降になると思っていたので驚く。

昨日は母が第一回目のワクチンを接種してきたそうで、無事に終わったか、どうだったか、LINEでやりとりしていた。食後に見ていたニュースでは、日本のワクチン接種率12%との報道。私が前に見た時ってほんの数%だったから、それに比べると格段に伸びている。自分の認識が「供給が足りない」で止まっていたらしいこと、実際は「供給はあるが、接種をどう進めるかで試行錯誤が続いている」という段階にあることをはっきり実感。最近ずっと忙しくてニュースを追えていなくて(時間がまったくないわけではないけど、疲れていてついあんまり考えなくていいコンテンツにばかり手が伸びてしまう)、まずいなあ。しかしそんなあんまり情報が追えていない自分でも、今オリンピックを開催するのが正気の沙汰ではない、ということははっきりとわかる。

 

今日の新規陽性者数は435人、重症者数は51人、死者8人。