ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

お金日記[2023年6月1日〜17日]

お金に対して、好きという感情も嫌いという感情もない。極端な悲観も楽観もしていないと思う。ただ、この先何十年もこうして稼いでいかなければいけないことに不安と徒労感がある。そして時おり馬鹿馬鹿しくもなる。

昨年、自分の日記をまとめた本を出版する機会に恵まれた。以来、たまにではあるがエッセイ等の寄稿依頼をいただくようになった。正直、本を出すまでは出版直後だけお祭りのような感じで、それが落ち着いたらまた無名のライターに戻るものだと考えていた。今も有名か無名かと言ったら無名なのだけど、それでも少し状況が変わったと感じる。本で書いたこととつながるような、自分の個性や主張をはっきりと打ち出したものが求められるようになったのだ。それまでのライター仕事は取材対象の個性や特色を引き出す裏方的な側面が強いものが多かったため、これは大きな変化だった。

 

それで、もっと自分の色を出した原稿を、たくさん書きたいと思った。そして、それを少しでも収入に当てられないかなと考えていた。

真っ先に思いついたのは、ずっと書いている日記を有料化することだった。ただ、後述するけれどそこにはけっこう逡巡があって、今も決心がついていない。かといって日記以外のテキストは、コンスタントに書き続けられる確信が持てなかった。サブスクリプションのように定期購読してもらうスタイルが自分には合っていると思ったから、継続して書き続ける必要があるのだ。最初から多くの人に支援してもらえるわけではないだろうから、これにかける負担を重くしてしまうと生活がまわらなくなるリスクがある。バランスを考える必要があった。

どんな方法ならできるのか、そもそもどんなプランやプラットフォームがあるのか……そんなことを、日々の合間に少しずつ調べていた。だけど具体的に詰めきれず、曖昧な状態でなんとなく忘れかけていた頃、はてなから連絡が届いた。「codocを使った取り組みを紹介してもらえませんか?」という、PR案件の依頼だった。

 

渡りに船すぎ、と思った。なんならcodocのことも調べていた。とはいえ他の方法も調べていたし、PRって色々面倒かも? 依頼ではなく自主的にやったほうがしっかり吟味できるかも、とも考えたのだけど、依頼の内容はcodocの紹介記事ではなく、「codocを使って有料記事を書いてください」だったので、サービスの良し悪しに関しては書かなくてよさそう。

それに、そうやって吟味し続けた結果何もせずにいるのが現在である。私は腰が重い人間で、しかも最初にめちゃくちゃ考え込むわりにはじめると細かいことがどうでもよくなるタイプなので、だったら背中を押された機会にやってしまおう、と思うことにした。もし決定的に違うと感じたら、その時にまた他を探してもいいだろうし。

 

ということで、「この記事ははてなブログ×codoc連携サービスのプロモーションのため、はてなからの依頼を受けて投稿しています」。有料部分の内容は、2023年6月1日から17日までの断片的な日記にした。毎日つけている日記から、お金のこと、ライターとして働くこと、生計を立てて生きていくことについて考えた箇所を抜粋し、公開用にリライトしている。有料記事って何を書けば読んでもらえるんだろう? 金額はいくらが適正なんだろう? という思索も記録している。

夢のない話も色々としてしまっている、というか夢のある話がほぼないのだけど、文章を書いて生活の足しにしたいと考えている一人の人間の記録として、同じ人、近い人の参考になればうれしい。ちなみにこの投稿で私のブログを知ったという人は、他の無料記事を一つか二つ読んでいただけると文体や思想信条がわかってミスマッチが少ないと思う。

 

この続きはcodocで購入