ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

心以外の[2021年11月5日(金)晴れ]

朝のうちに文字起こし1件。最近あまりご一緒できていなかった人との仕事で、ビジネス系の内容。最近また色々と考え込むことがあって調子が悪かったのだけど、この文字起こしをしていたら少し楽になった。人の心とか、感情とか、倫理みたいなものを深く考えずに済む内容だからだと思う。もちろんそういう内容でもなんらかの倫理観は求められるし、人間が関わる以上心は介在するけど、人文的なものとビジネス的なものではやはり気の持ちようは大きく違う。

人文系やカルチャー系の仕事をもっと増やしたいな、と思う一方で、そればかりになったら私は持たないだろうな、とも考える。心から少し距離を置いた仕事があることで、バランスが取れている。それに、私はてにをはを入れ替えることでニュアンスを変化させたり、短い文字数に情報を詰め込むために削れるところを探したり、そういうのがゲームみたいでけっこう好きなのだ。簡潔で読みやすく、それでいて的確な文章を目指すことはそれ自体が楽しい。その「文章のために文章を磨く」みたいな作業、あるいはスキルは、どの分野でもけっこう役に立つので、それが楽しめているうちはライターの仕事を続けていけるだろうなと思っている。

 

ブックレビューの準-原稿を1本作って、15時から取材。そのあと、すぐにその取材の文字起こし。終わったあとで日記を書く。ここ数日、また日記が全然書けないモード。薄目で流し見するみたいに昨日を思い出し、覚えていることだけをEvernoteにさっと残す。その日考えたことや感じたことについて深入りしないようにしているし、ちゃんと言いたいことを言葉にできているのか、文章として成立しているのかなども気にしないようにしている。というか、そうできなくなっている。ついさっき「簡潔で読みやすい文章が〜」などと書いたばかりだけど、今の自分は長い文章が書けないモード。多分、調子が悪いことに加えて、こまごまとした仕事が多くて、頭がきちんと整理できていないせいだろう。11月は10月と比べて少しゆっくりできると思っていたのだけど、なんだかんだでけっこう忙しい。体制を立て直す前に次の波が来てしまったような感じで、頭が休まらない。この日記もとりあえず書いているけど、よく読むと変なところがたくさんあるのではないかと思う。

 

日記を書いたあとは「ハライチのターン!」を聞きながらアイロンがけ。先日、ようやく衣替えに着手できた。夏物のシャツにアイロンをかけてクローゼットの奥にしまう。今年は季節感なく過ごしているけど、ようやく完全に夏が終わった、と思う。

 

夕方から外出。週の初めごろに突然肌が荒れて、両頬にたくさんにきびができている。不織布がこすれてかゆい。15分ほど歩いて、久しぶりにプールへ。手術をしてから控えていたので、1ヶ月半ぶりくらいか。手術をした傷のところがしみるんじゃないかと不安だったのだけど、浸かってみてもなんともなかった。体も思っていたよりはなまってない。すぐに息切れしてしまうんじゃないかと予想していたけど、呼吸はまったく問題なくて、息切れするよりも先に筋肉が疲れてしまった。10〜15分泳いだだけで腕にも足にも疲れが出てきて、スピードが出ない。しかしもう夏に比べてプールも空いているので、ちんたら泳いでも特に誰かに迷惑をかけることはなかった(と思う)。

合間に休憩を何度か挟みながら、1200メートル泳いだ。最近調子が悪かったり、頭の中が余計な情報でいっぱいのように感じたりするのは体を動かしていないせいでもあるのではないかと思っている(それは半ば願望のようなもので、実際はそんなにわかりやすいものではないと理解しているのだけど)。来週も時間を見つけて泳ぎたい。

 

恋人は転職したばかりでいきなり繁忙期に突入しており、連日帰りが遅い。昨日作った麻婆豆腐などがそのまま一人分残っているので、彼の夕飯はそれを食べてもらう。私は自分のためだけに食事を用意するのも面倒で、プールの帰りに適当に牛丼を食べた。

 

今日の新規陽性者数は25人、現在の重症者数は12人、死者1人。