ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

2020年2月28日(金)晴れ

 6時半に起きて朝から仕事。最近は仕事が忙しいこともあり、どんどん起きる時間が早くなっている。寒いが、なんとなく暖房を入れずに自室で原稿を執筆。途中でコーヒーを淹れにリビングへ向かうと、リビングと繋がっている寝室のベッドから、恋人が眠そうに目を半分開けてこっちを見ていた。

「おはよう。今から洗濯するよ〜」というと「花粉が部屋に入ってきそうだから、干すのは自分が出かけてからにして……」とだるそうな声で言われる。これからまわすので、どのみち洗濯が終わる頃には恋人は出かけているだろう。恋人はいつの間にか私の枕を使って寝ていたが、枕カバーを洗いたい。頭の下から思い切り抜き取り、カバーを外したはだかの枕を「使っていいよ〜」と投げつける。ぼすっと彼の顔にあたり、二人で笑った。

 

恋人が出かけていき、自分も原稿を書き終えたので朝ご飯。いつもはたいていパンやら炊いたご飯をジップロックに入れたものやらを食べるのだけど、昨日買い忘れたせいで何もない。少し後ろめたい気持ちで戸棚からパックのご飯を取り出し、レンジでチン。納豆と一緒に食べる。

ツイッターを見ると、昨日の「小中高校の臨時休校を要請」というニュースで大騒ぎ。コロナウイルスの問題は日に日に存在感を増していて、私も仕事でイレギュラーな対応をする必要があったり、取材予定だったイベントがなくなったり、少なからぬ影響を受けている。でも、子どもの面倒をみなくてはいけなくなる共働きや一人親の負担はそれ以上だと思うし、こうした方々が仕事を休まざるをえなくなれば社会的なインフラも滞る。相当大規模な影響が出ると思うけど、そのわりに科学的な根拠に基づいたものではないようで納得がいかない。

致し方ないとみる向きもあるようだけど、問題は休校が妥当かどうかではなく、根拠に基づかず意思表示がされてしまうことがただ気持ち悪いし、それによって翻弄されることがとにかく嫌。そしてそんな嫌な気分にさせられることがニュースを見ていてずっと続いていたけど、今回のコロナウイルスの一連の対応は本当にひどい。苦しい思いを強いられる人の生活がまったく見えていないし、見る気もないのだな、と思う。

 

夕方から取材。少し緊張していたのだけど滞りなく進んだ。時々、ただ知識が豊富な方に気になっていることを質問しているだけで時間が過ぎる……というすさまじく贅沢な取材になることがあるのだけど、今回はまさにそれ。うれしい気持ちで帰路につく。

帰り道、スマホをチェックしたらコロナウイルス関連の仕事の変更やら、急ぎの連絡があれこれときていた。電車内で対応するが終わらず、新宿三丁目フレッシュネスバーガーで引き続き対応。コーヒーを飲みたいと思っていたが、レジ横のポップにつられてフレンチフライとビールのセットを頼んでしまった。500円。金曜の夜。フレンチフライが運ばれてくるのを待つ間に、トイレに行って手を洗う。もろもろ対応したのち、本屋に寄り帰宅。