ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

1日が短い[2022年11月7日(月)晴れ]

月曜日だけど会社に行かない日。午前中は先週取材をした原稿の下書きをして、そのあとこまごまとした返信や事務処理などを少しだけ片付ける。お昼ご飯は何か作ったり外に出る気持ちの余裕がなかったし、時間も節約したくて、久しぶりにUber EATSを使ってしまった。12時前に注文して、12時15分くらいに届く。早い。緊急事態宣言中にたまにUber EATSを使った時は、この状況下で配達をしてくれていることへの感謝(というより、申し訳なさや後ろめたさが大きかったかもしれない)から、少額ながらチップを上乗せするようにしていた。でも、今日はなんとなくそれをしなかった。こういうところにも、自分のコロナ禍への状況把握の変化があらわれているように思う。

 

13時からオンライン取材。そのあと、明日の取材の質問項目を考える。たまたまなのだけど今週は取材が色々と立て込んでいて、しかもそれらの案件がどれも全然内容が異なるものだから、頭の切り替えが全然追いつかない。こんがらがったものが頭の中央にどんと置かれてあり、作業をする時は毎回それをほどくところからはじめないといけないようなやりづらさがある。ありがたいことだけど、時間があっという間に過ぎてしまうので常に焦っている。1日が短い。『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』なんてタイトルの本を出したばかりなのに、とんだ自己矛盾である。でも「時々でもあるといい」(願望)だから矛盾はしていないのか。今、痛切に1日が長いと感じられる日を欲している。

 

取材準備と現在関わっている雑誌のラフ制作を終え、日が暮れた頃にプールへ。プールに行くよりやることがある気がしたけど、こういう時こそ自分は泳いだほうがいいと思っている(という言い訳)。でも、複数の仕事が同時進行していると頭がぐるぐる高速で回転してペースが乱されてしまうのだけど、泳いでいるとクロールのリズムで平常心を取り戻せる。

今日は2000m。ある時期から自分の中で2000mが1日に泳ぐ最低ラインになっているのだけど、この最低ラインでぴったり終わらせるところに、忙しい自分と息抜きをしたい自分の水面下の交渉のようなものを感じた。

 

夕飯づくりをサボって、珍しく駅前のデニーズに行ってみる。ここのデニーズは少し前まではなんだか雰囲気が薄暗く、店員さんもみな疲れた表情をしていたのだけど、今日行ったら憑き物が落ちたみたいに明るくなっていた。隣の席のおじさん二人が「いつもつい食べ過ぎちゃうんだよ」「いいじゃない。僕はすぐお腹がいっぱいになるよ」と話しながらマスカットのパフェを食べていてよかった。パフェいいなあと思いつつ、煮込みハンバーグとライスを食べる。

 

帰ってきて、今週の金曜日にトークイベント(こちら。お時間合う方はぜひ!)をする宮崎智之さんの『モヤモヤの日々』を読む。宮崎さんのこのさらりとした力まない文章と飾らない視点に触れていると、自分の日記って肩肘張りまくりだなあと思う。当日、どんな話になるのか楽しみ。

 

読んでいたら今日がもうすぐ終わりそうだった。Twitterを見ると写真家のMくんが誕生日だったそうで、滑り込みでおめでとうとリプライを送る。眠る支度をしていたら日付が変わって11月8日。恋人との記念日。今日は仕事が忙しくて早めに寝ていた恋人が目を覚ましたので、記念日であることを伝える。付き合って今日で7年。