ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

もどかしい[2022年10月27日(木)晴れ]

昨日が本の発売日だった。先行販売もあるし直取引の書店では早めに並んでいたり、大型書店では遅れたりとまちまちではあるのだけど、公式には26日が発売日。どう読まれるかはわからないけれど、とりあえず無事に発売を迎えたことで気が抜けている。急に寒くなった気候に体がついていかないこともあって、何をしてもいまいち身が入らない。

午前中はこまごまとしたメールの返信など。昼から外出。お世話になった編集者のKさんが退職されるというのであいさつにうかがう。Kさんは私がタバブックス(今回の本の版元)と知り合ったきっかけとなった記事で編集を担当してくださっていた。そのKさんが離れる時にちょうど本が出るというタイミングの不思議さ。久しぶりにお会いしたので近況や転職先のことをうかがい、できあがった本をお渡しする。直接お渡しできてよかった。「お疲れ様でした、今後もなにかあればよろしくお願いします」と言って別れる。

 

そのあとはこの本についてインタビューを受ける。取材、する側は仕事で何度も経験しているけれどされる側はほとんどなく、その状況がおかしくてなんか笑いそうになってしまう。最初に撮影。慣れてなさすぎてぎこちなかったと思うが、リラックスした表情になるように工夫しながら色々と指示してくださる。笑顔を引き出すために「重版が決まった時のことを思い浮かべて!」と言われ、普通に笑ってしまった。しかし重版は決まってほしい。そんなこと考えるのは時期尚早だと思うけれど。

取材を受ける経験は、自分が取材をする上でも参考になるものだった。「インタビューの相手には自分がその人にどれだけ興味があってどれだけ知識があるかは伝わるもの」だとは知っていたけど、それが具体的にどういうことなのか、取材を受けたことでかなりよくわかった。

自分のように慣れていない人間だと、緊張もあってうまくしゃべれないところも多いし、取材を終えた時に何を話したか明晰には覚えていないこともある。そういう不安の中では、インタビュアーの方がしっかり読み込んでくれていること、そして話を聞いてくれていることが想像以上に支えになった。何を話せたか以上に、どう聞いてもらえたかが体に残る。自分ももっともっとちゃんと「聞く」をしよう、と背筋が伸びる思いだった。

今回の取材に関しては「うまく話せたから」ではなく、「しっかり聞いてくれる方だったから」大丈夫、と思えている(とはいえ、振り返ればもっとああ説明すればよかった、この話をすればよかったと考えてしまうけど……)。どんな記事になるか期待。

 

取材を終えたらプールの最寄駅へ移動。駅前のカフェで仕事しつつご飯。お昼を食べ損ねていたし、取材を終えて緊張が解けたことでお腹が空いていた。食後少し落ち着いたらプールへ行こうと思っていたのだけど、脱力していろんなことにやる気でず。プールもだんだん面倒になってきて、結局今日は泳ぐのをやめて帰ってきてしまった。

 

地元に帰宅し、スーパーで買い物。麻婆豆腐の素とカオマンガイの素、それぞれの材料を購入。我が家の常連手抜き飯だが、やる気がない時はこういうものにしっかり頼る。そもそも全然夕飯を作れていないので、まずはとにかく夕飯を作るリズムを取り戻したい。

米を炊き、ダシダのスープ、キャベツの塩昆布和え、麻婆豆腐で夕飯。21時くらいに食べ終える。大したことをしていないのにここから何かをする気力がもうなくて、眠くないのに寝てしまいたいと思う。やるべきことは色々とあるのに、なんだかうまく時間を使えない。読みたい本もたくさんあるし、ブログの日記も書きたいのだけど。書くべきことはあるからEvernoteの日記はあれこれ書いているけど、ブログに載せるために編集する余裕がない。思ったように動けずもどかしい。

恋人が「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を見ている。私も映像なら何か見られるかなと思って気になっていた作品を見てみたのだけど、途中で寝落ちしてしまった。意識が冴えた状態でちゃんと見たいので、今日は視聴をやめておとなしく寝る。