ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

話し続ける[2022年6月20日(月)晴れ]

朝から今週が締め切りの原稿に着手。かなりざっくりとした全体像だけ作って、会社に行く準備をする。何を着ていこうか迷って、シンプルな黒いTシャツに首を通す。社員時代の慣習で会社に行く時はなんとなくいつも襟のあるシャツを着ていたのだけど、今は立場が違うのであまり気にしなくていい。それに会社の雰囲気も変わってきていて、取材や打ち合わせがない時はけっこうみんなラフな服を着ているのだった。完全に自分だけのルールを一人で守っている感じだな、と少し前から思っていたので、今日から解禁。あまりにも暑いし。

 

会社に着いて、さっき全体像を作った原稿に細かく手を入れていく。なんとなく散漫で構成が甘い気がするけど、どこをどういじったらいいのかわからない。こういう時は一旦寝かせるのが一番いいので、明日にまわすことにして別の作業。

合間に、そういえば昨日の杉並区長選挙の結果はどうなったかなと思い出す。区のホームページにアクセスし、開票速報を見る。100の位以下は切り捨てで、現職の田中良氏と野党推薦の岸本聡子氏が同数。めちゃくちゃ接戦…!30分ごとに更新というので時間を置いてまたアクセス。更新後も再び同数で、開票率は94パーセント。絶対岸本さんに当選してほしいと思いながら、打ち合わせのため離脱する。打ち合わせを終えてデスクに戻り、開いたままのタブを更新すると岸本さんの名前の横に「当選」の文字が!

2位との差はわずか187票で、自分の入れた1票の重さを実感。今回の杉並区長選は投票率が前回から5パーセントも上がっており、住民の意識が変わると政治にも反映されるんだな、と手応えを覚える。昨年の衆議院選挙でも杉並区の大半が属する東京8区では吉田晴美氏が石原伸晃氏に大きく差をつけて当選しているし、流れが変わってきているのかもしれない。

政治を諦めたことはないつもりだけど「今回も変わらないだろう」と斜に構えてしまうことはよくあった。それは落ち込みすぎないための、なんとかやっていくための自分なりの戦略ではあるのだけど、今回のような成功体験があればわざわざ先回りして期待値を下げる必要なんてなくなる。大げさな言葉かもしれないけど、今の杉並区に希望を感じている。この勢いで都政や国政も変わってほしい。これからも政治のことを話し続けようと、これまでとは違った気分で思った。

 

区長選のことをツイッターにつぶやいてスマホを置こうとしたところでニュースアプリのポップアップ通知。大阪地裁の同性婚裁判の判決が出たようで「同性婚を認めないのは合憲」の文字……喜んだ直後に落とされる。「婚姻の目的は生殖にある」って、いつ見てもずれてるなーと思うけど繰り返し用いられている。異性愛者に用意されている婚姻という選択肢が同性愛者にない、同じだけの権利がないというのはシンプルに差別だと思うのだけど……今はプライド月間で、いろんな企業が自社ロゴを虹色に変えているけどこの判決についてリアクションしているところはなさそうで、そういうところも苛立ってしまう。誰のためにロゴの色を変えたんですか?

 

午後は別の原稿の仕上げをしたり日記を書いたりする。途中、Slackでインボイスが話題に上がる。いやー本当にどうなるんだろう。フリーランスからすれば死活問題。私は今のところ事業者登録はしないでおこうと思っている(単純にどんな運用になるかわからないから様子を見たいし、感情的な話だけど囲い込まれるのがムカつくので逃げられるだけ逃げたい)のだけど、そのことによって発生するクライアントとのやりとりを思うと気が重い。お互いに緊張感のあるやりとりをしないといけない。そのうえ収入も減る。物価が上がり賃金が上がらないこの時代に……というかそれも政治の問題だし。

 

今日の新規陽性者数は1076人、現在の重症者数は0人、死者0人。