ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

重い日[2022年3月22日(火)雨時々雪]

毎日とにかく眠くて、夜は早く寝てしまうし朝もまったく起きられない。昨晩も24時前には寝たのに、今日は9時まで起きられなかった。突然真冬のような寒さが戻ってきて、日差しが弱々しいことも関係しているのだろうか。

 

適当な朝ごはんを食べて、少し時間が余ったので家のパソコンで仕事。週のはじめなので会社へ行く準備をする。行かなくてもよかったのだけど、先日の地震の時に「本棚が倒れた」という写真が社内の連絡用のメッセンジャーに届いていて、一応デスクの様子を見ておきたかった。

私は基本的に晴れ男なのだけど、会社へ行く日は雨だったりいつも以上に寒かったりすることが多いと思う。めんどくさいなあ、と思っていると雨が降るのだろうか。

 

会社では原稿を1本執筆。室内がやけに寒くて、窓の外を見ると雪が降っている。普通に過ごしているだけなのに体が震えた。電力が逼迫していることを受けて、誰かが暖房を弱めに設定していたのかもしれない。だけどその時は理由がわからず、とりあえずケトルでお湯を沸かして、熱いコーヒーや緑茶を淹れてしのいでいた。

夕方には会社を出て学芸大学へ。先日注文した名刺200枚を、平田印刷さんという小さな印刷所へ受け取りに行く。何年か前に友人が教えてくれた印刷所で、良心的な価格で活版印刷の名刺を作ってくれるところ。以前名刺をお願いした時は注文も受け取りも店頭に行く必要があった(と思う)けど、今回は注文はメールでできた。受け取りも郵送をお願いできたかもしれないけれど、この印刷所の素朴な雰囲気が好きで、せっかくだし足を運ぼうと思ったのだった。

約束の時間よりも少し早めに着いたので、SUNNY BOY BOOKSで時間を潰してから平田印刷へ。以前訪れた時は高齢のお父さんとお母さん、息子さんの3人がいらしたのだけど、今日は息子さんのみ。寒い日だから、一人だけで店番をしているのかもしれない。

以前注文したのはコロナ禍になる前だった。「コロナの影響、どうですか」と聞かれ、「直後は影響があったけど、最近はまた戻ってきました」などと答える。聞けば、平田印刷さんでは2020年の初頭にお父さんが怪我をしてしまい、色々とばたついているうちにコロナが来てしまったという。当時は本当に大変で、いつ閉めようかと考えてばかりいた。そう言われて、またお願いできてよかったですと伝える。「お客さんが来るたび、次は会えるかなって(思うんですよ)」。早口の、深刻さを感じさせないいつもの口調で言っていた。

コロナになってからオンラインで打ち合わせや取材をすることが多くて、名刺を渡す機会もぐっと減っているのだった。けっこう面倒くさがったり名刺入れを忘れたりしがちなのだけど、積極的に、でも大切に人に渡していこうと思う。

 

名刺を受け取ったあとは、学芸大学に来た時よく寄っていた定食屋に行くつもりでいた。平田印刷へ向かう途中にお店があったはずなのだけど見当たらず、帰り道にもう一度探してもわからない。Googleで調べたら去年閉店していた。そうなると自分が何を食べたいのかわからなくて、とりあえず帰ることにする。

 

電車では、radikoのタイムフリーでTBSラジオ特別番組「ロシアのウクライナ軍事侵攻~今、 何を考えればいいのか」。聞きながらSNSを見れば、ウクライナのニュースや電力逼迫のニュースが並ぶ。「ヤシマ作戦」の文字が流れていく。そういえば昔にも節電しなければいけないことがあったなと思い出す。その時はみんなけっこう盛り上がっていたし、自分も内心楽しんでいた記憶があるけど、今回はそういう気分にはなれなかった。

 

東京のまん防は今日から解除。今日の新規陽性者数は3533人、現在の重症者数は45人、死者4人。