ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

把握できる[2022年1月12日(水)晴れ]

今日から少しずつ、出張取材の原稿に着手しはじめる。だけどうまく頭が働かなくて、まだ疲れが抜けきっていない感じ。それでも午前中いっぱいを使って書けそうなところまで進めていく。ダメそうだと思ったら日を改めたほうがいいフェーズと、ちょっとダメそうでも手を動かした方がいいフェーズがあって、今は後者のフェーズ。てにをはがおかしかったり、単語や文章のリズムが精査しきれていなかったりする文章をとりあえず書いていく。

これは自分がいつも「準-原稿」と認識しているものよりもさらにゆるくて、現時点ではとても人に見せられるレベルではない。でも、ここでは文章がきちんとしているかどうかは大事ではなくて、要素が文字として打ち出されていること、なんとなく起承転結が把握できることが大事。ひとまずこれが書けると、次に推敲した時にほぼ完成まで持っていくことができる。その時のパズルのピースが一気にはまっていくような感覚は本当に不思議で、どうしてそんな魔法のようなことがいつも起きるのか、作業しているのは自分なのだけど謎に感じている。このてにをはもめちゃくちゃな原稿が本当に使い物になるのか。そんな魔法みたいなことが起きるのか。経験則としては「起きる」のだけど、毎回不安になる。でも、ひとまず経験を信じて進めるしかない。そういう不思議さと、不安を抱えているのが今のフェーズ。

このフェーズは私が一番苦手な段階でもある。気持ち的には全体の6割くらいを占めているのだけど、完成度は全体の30パーセントに満たないくらいで、その大変さと成果のギャップが苦手の原因だと思う。逆にこの先の推敲のフェーズは気持ち的には2割くらいだけど完成度を80パーセントくらいまで上げられるので、気持ちよくて本当に魔法的に感じる。

 

お昼ご飯は先日作ったカレー納豆そば再び。乾麺のそばが二人で150グラムと少なめだったので、年末に母から贈られてきたおもちも入れた。家に常備している食材でちゃちゃっと作れる、こんな料理を増やしていきたい。

午後は日記を書く。今、次のZINEのためにブログに掲載しているのとは別で毎日日記を書いているのだけど、けっこう大変で息切れしている。出張などでうまく休みが取れておらず気力が回復し切らない中、自分でタスクを増やしてしまっているだけなのでどうしようもないのだけど……。分量的に今週末くらいで終わりにしようとは思っているけど、大変だなあと思いながら向き合っていると「そもそもこれ人が読んで面白いのかいな」みたいな気にもなってしまって、全体的にモチベーションが下がり気味。

 

16時から打ち合わせ1件、そのあと18時半から3回目の整骨院。姿勢が悪いのが実はコンプレックスで、矯正するには人の手を借りるしかないと思って(姿勢良く立つことを意識してもすぐ戻ってしまうし、そもそもその「いいと思っている姿勢」が正しいかどうかも自信がないので)年明けから通い始めたものだ。

今日は筋肉をしっかりマッサージされる。私は背骨のあたりの筋肉がめちゃくちゃ凝り固まっているそうで、ここをかなり強く押される。うめき声が出るくらい痛いのだけど、その最中も「3連休でしたけど、どんなことして過ごしてたんですか?」とかニコニコした声で聞かれるので、答えざるを得ないし痛いとも言い出しにくい。ここの整骨院はみなさんとても明るくていい人なのだけど、なんとなく「よく訓練されている」と形容したくなる雰囲気があり、微妙に噛み合わない気がしてしまう。プログラムについて話をしていても、こちらの発言を表層的には組み込みつつも実際は高度にマニュアル化された流れに乗せられているだけ、という感じがうっすらとするし。

しかし施術や体の歪みに関する説明には納得感があり(といっても、素人の私から見て、という話だけど)、施術後はよくわかっていなかった体のパーツの正しい置きどころが把握できるようになる。腰の上にすっと上半身が乗っているような、自然な感覚を取り戻せるというか。ひとまずもう少し通ってみよう。帰りにOKストアで買い出しをして、夕飯はフライパンで作る温野菜。

今日の新規陽性者数は2198人、現在の重症者数は4人、死者0人。予想はしていたけどかなりハイペースで感染者数が増えている。このままだと来週には東京で過去最高を更新してしまいそう。私はまだ(少なくとも保健所の定義では)濃厚接触者にすらなったことがないけど、今後はなってもおかしくないのだろう。もちろん濃厚接触だけじゃなくて、感染してしまうこともありうる。