ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

工事中[2021年10月3日(日)晴れ]

7時ごろ起きて、身支度をしたあと部屋でメールや日記書き。お昼ごろに恋人と恋人のお母さんと家を出て新宿へ。お母さんが帰る前に一緒に食事をしようと、小田急百貨店のレストランフロアへ向かう。ここには以前自分の母親とも来たことがあって、なんとなく親世代の人と食事をするのに良いような印象があった。母と来た時のことをなんとなく思い返す。

店へ向かう途中に展望スペースがあって、大きな窓から新宿の街を見下ろす。もっと高いところからであればまた違った見え方になるのだろうけど、12階程度の高さだと鳥瞰、という感じはなく、雑然とした街並みが目につく。見える範囲に広がるのがだいたい一度は通ったことのある道なので、地面を歩いている時の視点を思い出しながらぼんやりと眺めた。

バスロータリーを超えてすぐ、ヨドバシカメラの並びのビルが2区画ほど工事中になっていて、上から見ると灰色でさみしい。そこに何があったか恋人と思い出そうとするも、うまく思い出せない。右側の区画は去年は東京五輪の公式グッズショップがあった記憶があるけれど(以前から催事的な使われ方をしていて、その前はたしかどこかの企業がやっているビアガーデンだった)、それもいつの間にかなくなっていた。「この小田急百貨店もなくなっちゃうんだよ」と、恋人がお母さんに説明している。

 

食べたあとバスタまで行ってお見送り。タイミングが良いのか悪いのか、チケットを購入した時にはすでにバスが到着していて、お母さんはそそくさと乗って帰っていった。
 新宿三丁目のほうへ歩いて、私は紀伊國屋で仕事の資料本を探す。耐震工事のためにいくつかのフロアが閉鎖されており、そのためなのか本の検索システムが使えない。どこもかしこも工事中だなと思いながら、時間をかけてうろうろする。無事に数冊購入して、恋人と合流。NEWoMANのブルーボトルコーヒーでアイスコーヒーを買って、飲みながら帰りの電車に乗る。

夕飯どうしようかな、と考える。木曜日に作ったハンバーグを冷凍したものが残っているけれど、それはおそらく今月の後半に訪れるであろうめちゃめちゃ忙しい期間のために取っておきたい。今回のハンバーグは自分でもうまくできたと思ったし、恋人のお母さんにも「おいしい」と言ってもらえた。良い記憶がある料理はテンション上げないとやっていられないような日に食べるべきだ。今日みたいに穏やかな日ではなくて。

良い案が思いつかず、恋人に「夕飯どうする?」と聞くと、「何かさっぱりしたものがいい」とのこと。たしかに金曜、土曜と外食が続いていて、ちょっと疲れている感じがあった。恋人は旅行先でも外食だったからなおさらだろう。味がさっぱりしているというだけでなく、ハレとケで言うところのケの食事をしたいという意味だと理解する。オーケーストアに寄って食材を購入。

 

帰ってきて、恋人とテレビを見ながらだらっと過ごす。夕方は新しい日記本の表紙について少し考えて、MにLINEしたり。新内閣についてちょっと調べて、調べる前と同じ憂鬱な気持ちのままページを閉じたり。夕飯はみそ汁、温野菜と蒸しブリ、熱海土産の磯揚げ。みそ汁に顆粒だしを入れ忘れてしまって、いつもとかなり味が違って二人で驚く。顆粒だしは味のためというよりなんとなく習慣で入れていたのだけど、ちゃんと意味があったのか。

湯船に浸かりながら『みんな政治でバカになる』をさわりだけ読んで、上がったあとベッドで続きを読んでいたらいつの間にか寝てしまっていた。今日の新規陽性者数は161人、現在の重症者数は88人、死者7人。