ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

最適化の過程(と、言い聞かせながら)[2020年8月25日(火)晴れ]

7時半ごろ起床。なんとなくシャワーを浴びたりご飯を食べたりする気分ではなかったので、いきなり仕事に入る。先週取材した原稿を執筆。リードや見出しを残し、迷った細かな表現は提出前にしっかり詰めることにして、それ以外を書いていく。完成度としては7割くらいなのだけど、この感じだと力まずに一息でさらっと書けることが多い。日記に書いているのはだいたいこの7割の文章だ。原稿の場合はこの状態で一旦寝かせて、後日表現が甘いところを直したり、流れを調整したりする。

 

昼前に執筆完了。夏休みの恋人が今日から一人でAirBnBに泊まるというので見送る。遠くへの旅行は憚られても、都内のホテルでちょっと日常から離れるくらいなら、という人は多そう。最初は「私も行こうかな〜」と言っていたのだけど、結局実現せず。恋人はクラシックなホテルが通常より安く泊まれることに魅力を感じていて、朝食付き、レイトチェックアウトが良いと言っていたけど、私は気鋭のデザインホテルに5000〜1万円くらいで泊まりたかったという方向性の違いがまずあり、私が思い描くようなホテルはこれというものが見つからず、探しているうちに気持ちが萎えてしまったこともある。

ちなみに、過去に泊まったホテルでここはよかった、と思うのは京都の「ホテルアンテルーム京都」。サイトをみるとアーティストが手がけた部屋が大きく掲載されているが、私が泊まったのはごく普通のシングル。それでも部屋にはアート作品が飾られていて、雰囲気も落ち着く。そして朝食が感動的においしかった。京都に行く機会があったらまた泊まりたい。東京にもこういうホテルってあるのだろうか。

 

日中は主に企画出し。隔月くらいでやっている某新聞の一企画なのだけど、かなり影響力が大きい。プロダクトを紹介すると、問い合わせ窓口が小規模なメーカーだと一日中この紙面経由の問い合わせが鳴り続け、それ以外のことが何もできないようなことすらあるらしい。ただ、私が普段情報を仕入れているウェブやSNS関連でその記事が流れてくることはないので、正直あまり現実味はない。Twitterで自分の書いた記事をつぶやいて、数十リツイートされた時のほうがよっぽど読まれている感じがしてしまう。

新聞という性質上、読者は私よりもひとまわりもふたまわりも年上の人が多いそう。わりとほのぼのとした楽しいテーマで作ることもできるコーナーなのだけど、最近はそれがマイノリティを知ることにつながったり、生活や気持ちの救いになったりする企画にしたいな、と考えている。社会問題の解決は起こったできごとについて議論して価値観を前に進めていくことと、興味関心を持つ人の裾野を広げることの二軸が大切で、私がここでやっているのは後者。そういえば最近読んだオードリー・タンのインタビューでも似たようなことを言っていたような、と思って探してみたのだけど、特に似ていなかった。けど、とりあえず引用。

 

最初から完璧を目指すと、取り残される人々が必ず出てきます。それでは公平とは言えません。真に多様で公平な社会を目指すためには、私は二つのステップを経る必要があると思っています。一つはこの『共通の理解』を得ること、つまり、ある問題に対して、満足できるわけじゃないけど受け入れられるという状況にまで持っていくことです

 

途中、別媒体の担当の方と電話。何年も毎週続けていた会社の案件、本数が減ることになりそう。お金の話をして精神的に疲れた(私だけでなく、相手の方も疲れたと思う)。

コロナの影響があるもの、ないもの含め、定期的な仕事が終わったり縮小したりすることが相次いでいる。これに伴う一ヶ月あたりの収入の減少額を計算してみようと思って、途中で怖くなってやめた。しかしまあ、こう立て続けだとびびるけれど、フリーランスのライターなんてもともとそういうものだという見方もある。年単位で見てみれば、定期的に書いている媒体が半分近く入れ替わっていることも少なくないし。

収入がないと生活していけないから様子を見ながらになるけど、興味がなかったり、条件がすごく悪かったりする仕事を焦って請けないようにしようと思う。最適化の過程なのだと言い聞かせながら、不安に蓋をするのでも心を支配されるのでもない距離感でやっていきたい。

ただお仕事は募集中なので、もしこれを読んでいる知人などで何か手伝えることがあれば連絡をください! こんな偉そうなこと書いてる人間には頼みづらいかもしれませんが……。

 

夕方からプールへ。最近、歩いて20分ほどのところにある区民プールに通いはじめた。コロナ対策で入場制限をしているので、お盆の時期は朝〜日中はかなり待たないと入れないような状況だったのだけど、昨日、今日あたりは落ち着いている様子。泳いでいる時は息継ぎやフォームに集中せざるをえないから、悩みとか、難しいことを考えなくて済むし、水の感触が心地よくてリラックスできる。毎回少しずつ泳ぐ距離を伸ばしていて、今日はゆっくり1100メートル泳いだ。そのうち飽きるかもしれないけど、それまでは通い続けたい。