ヌマ日記

想像力と実感/生活のほんの一部

人間って遊ぶ生き物[2020年8月1日(土)晴れ]

1時前にはベッドに入ったのに全然眠れなかった。眠れたのは2時から3時と、外が明るくなってきた5時から6時半の合計2時間半弱。3時から4時の間に強い雨の音が聞こえたけど、実際に見て確認してはいない。

7時過ぎ、もうこのまま横になっていても眠れることはないだろうな、と思って活動開始。シャワーを浴び、皿洗いや洗濯などの家事。それから少し仕事をしたり、買っておいたヤマザキOKコンピュータ『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』を読み始める。

ヤマザキOKコンピュータさんは、この本を出版しているタバブックスの雑誌『仕事文脈』にも寄稿していたのだけど、その時からパンクスの精神と投資を掛け合わせたこの人なりのやり方を貫いていて、はじめて読んだときめちゃくちゃ衝撃を受けた。この本はその寄稿の文章を、より深掘りしたような印象。香山哲さんの表紙やイラストもとても良い。

 

昼食を食べながらラジオクラウドで昨日のTBSラジオ「生活は踊る」を聞いていたのだが、堀井美香アナウンサーが「アイスの”白くま”を食べてから人生が輝きだした」と豪語していた。堀井さんはもともと偏食がちだが、最近は夕飯にアイスの白くまだけを食べることが多いらしい。

堀井さん「今家事がんばってるみんな! いずれ来るから。夕飯作らなくて良い日……(※感情を込めて)」
スーさん「白くまだけの日が」
堀井さん「そうなんです(※感情を込めて)」

子ども2人を成人するまで育てた堀井さんが言うからこその実感がこもっていたが、良い話っぽさがあんまりなくてギャグベース。この軽さが金曜日の生活は踊るの魅力なんだよなと思う。

スーさんと堀井さんのやりとりだと、堀井さんがつらいことがあってスーさんを呼び出して、二人でステーキ屋に行って肉食べながらカウンター席で号泣した話も好き。ランチタイムに食って泣いて、二軒目とか行かず現地解散したらしい。つらい時駆けつけてステーキ屋のカウンターで泣くのにつきあってくれる関係、私もたくさん築いていきたい。

しかしスーさんとか、先日堀井さんとラジオ特番を一緒にやっていた燃え殻さんとかなら「ユーモアの合間に人生の悲喜こもごもが覗く」みたいな感じで良い話っぽくエッセイにまとめることもできそうなシチュエーション(私が書いてもそっちに寄せがち)だけど、堀井さんの語りだとなんか常に笑い話なんだよな。

そのラジオを聞いていたのと、久しぶりの晴れ模様のおかげで私も「白くま」が食べたくなり、近所のコンビニへ。3件くらい回ったのだけどあずきがのっているスタンダードなタイプがどこにもなく、セブンイレブンでフルーツがたくさんのっているのを買った。練乳がたっぷりの氷が甘く、果物の酸味がアクセントになってとてもおいしい。でもあずきがのったのを食べたい欲求は鎮火しないままなので、しばらくはコンビニに行くたびに探してしまいそう。

 

お腹が満たされたことで眠くなり、少し昼寝。2時間ほど寝れた。起きたらTwitterを見て、流れてきた岸政彦さんの『にがにが日記』を読む。今回もすごく良かった。

「犬や猫の名前がどんどん変な呼び方になっていく」という話、私は恋人に対してまったく同じ現象が起こっている。最近二人でいる時、恋人のことを「いふぷーたちゃたそ」と呼んでいる。「い」しか原型をとどめていない。「いふぷーちゃたちゃちゃたちゃたちゃたたたちゃそ」など、「たちゃた」の部分を満足いくまで言い続けるることもある。どれだけ形を変えてもたいてい意味は通じるから、口にした時の気持ちよさや、響きの面白さが優先されている。なんか、人間って遊ぶ生き物なんだなあと壮大なことを思う。

 

それから『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』を最後まで読み切る。

「銀行に動かないお金を貯めるだけじゃなくて、循環させていこう」「その時、自分が良いと思える取り組みをしている企業にお金を渡していこう」というのがざっくりとした本筋。一円でも多く儲けようとか、財テクめいた話はまったく出てこない。

「経済回す」みたいなことは震災以後よく聞くようになってきたし、労働環境が苛烈だったり環境破壊に無頓着だったりする企業はなるべく選ばないとか、大企業ではなく個人経営のお店を買い支えようという機運もこのところ高まっていると思う。そういう個人の小さな購入・消費のアクションの延長線上で、投資というなんとなくきな臭いイメージのある選択肢を提示されたのが目からウロコだった。

貨幣経済のなりたちや、「日本では銀行への貯蓄や不動産が堅実とされているけど本当にそうなのか」といったことを説明しているのも良いし、「それ以前にスマホ代とかの固定費も見直してみようぜ」のような話が入ってくるのも良い。書き口も扇情的じゃなくて、読者を信頼している感じがすごくする。

「何があってもこの金額はキープしよう」と思って、まったく手をつけていない貯金が私にもある。まずは儲けをあまり気にしないで、そこからはじめてみようかなあ。正直、少し前に話題になったはてな匿名ダイアリーの「雑誌に連載を持つ著者だけど、もう限界かもしれない」というエントリや、それにともなう同業者の声などを読んで、私はこの先文章を書く仕事でやっていけるのか不安を感じたこともある。書かれている内容は「まあそうだよね」と思う内容ばかりだったので、議論によって直視せざるをえなくなった、という言い方が近いか。

かといってライター業を中心に仕事をするとなると、時間や場所が制限される他の仕事はやりにくいので、どうしようかと思っていた。もちろん勉強が必要だし、神経質にならずにやることでどれだけの利益になるかはわからないけど、選択肢の一つにはなるのかもしれない。

 

夕飯は一人で鳥貴族。はじめての一人トリキ。最近、主に恋人がいない日に一人で飲みながら食べたくなることがあって、一人で入れる居酒屋を探している。先日、他のチェーン店で一人居酒屋デビューしたのだけど、そこは料理が全然おいしくなかった……すごく空いていたので、ここならエアロゾル感染のリスクも低かろうと思ってのことだったのだけど、二度は行かないかなと思った。それで、今晩は満を持してひとり居酒屋ユーザーに優しい(というか、そのジャンルのパイオニア的イメージのある)鳥貴族へ。

前回も鳥貴族は一番に候補に上がったのだけど、賑やかな集団が多そうで、ちょっと感染リスクが怖かったのだ。今日行ったお店は路面店で、入り口のドアが開け放たれていた。換気がしっかりされていそうなのを確認して入る。まあ、それは口実にすぎなくて、実際には「まあいっか」と思うようになっただけなのだけど。

「一人です」と言う時は少し緊張したけど、店員さんは慣れた様子でカウンター席を案内してくれた。二人がけのベンチのような席を一人で使う。お店によっては一蘭のカウンターみたいな席もあったように記憶しているけど、ここにはないようだ。焼き鳥やおつまみは安定の味。わさびペーストをのせたささみの焼き鳥が刺激が強くてビールに合う。

iPadで調べ物をしたり、日記を書いたりしながら1時間半くらい過ごした。すごい快適ではまりそう。本当は個人経営の店で同じことができたらもっと良いのかなと思ったりもしたが、このチェーン店ならではの無関心さが私には心地よく、これはこれで大切だったりする。